ふくてんの人間0年生雑記

【怖い話】僕が体験した不気味なおじさんの話【怪談】

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どもども、ふくてんです。

6月もあっという間に終盤に差し掛かってきましたね。
今年は「梅雨どうした!?」ってくらい関西は雨の日が少ないです。農家が心配だ…。

いよいよ初夏って感じがしますが、夏の風物詩といえば「怪談!」

いやいや、僕は怖いの苦手ですよ?

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この記事の冒頭でも書いてますが、僕は超のつくほどビビりです。
どれくらいビビリかというと、冷蔵庫の「ブーン…」って音で卒倒ほどです。
(なんなのあの音…未だに謎なんだけど…。)


なんで、こんなビビリになったかというと、実は小さい頃から不思議な体験をする事が多くて、何もなかったとしても「恐怖」が想像で膨らんでいって、怖くなっちゃうんです。

暑い時期に入ってきたことですし、今日はそんな不思議体験の中から1つ、お話をしたいと思います。


「ここから先、恐怖系に耐性がない方は回れ右ですよ(いい?言ったからね?ちゃんと言ったぞ!?)」


僕が幼少の頃の話


これは、僕がまだ小学校へ入学する前の夏頃の話です。

僕には4つ年上の姉がいるのですが、ある日、姉と姉の友人とで買い物に行くことになりました。

目的地のお店は隣町にあるので電車で行くことになったのですが、家から最寄り駅まで2kmほどあります。(当時の僕にはキツイ。。。w)

しかも、その道のりは小学生前の子どもには覚えられないくらいに複雑に入り組んでます。

姉がもし付き添いにいなかったら、確実に迷子になります。

暑い日なもんで、その道を汗だくになりながら歩いて、やっとの思いで姉の友人と出会い、一同は隣町へ。

そこで、姉たちと談笑しながら、CDショップや文房具屋さんなど、あらゆるお店を転々とお散歩。
気づけば、数時間が経っており、姉たちも一区切りついたようで、最寄りの駅まで帰る事に。

最寄り駅に着いた頃には、夕日が沈みかけていました。
姉と姉の友人はその駅で別れるのですが、名残惜しいのか駅のロータリーで、少し談笑していました。

僕は退屈だったので、駅の構内にある文房具屋さんへ1人で入り、練り消しや食べ物消しゴムなどを見て、遊んでいました。
しばらくすると、辺りはすっかり暗くなっていて、駅のロータリーへ戻ると姉の姿が見当たらない。

すると、だんだんと不安がこみ上げてきました。

ロータリーや駅構内など、無我夢中になって姉を探しました。

 


しかし、どこを探しても姉はいません。


黄昏時に現れたこの世のものではないもの


僕は姉を探し回りながら、疲れもあってか、その場で泣き出してしまいました。
とにかく無我夢中で泣きじゃくっていたことだけは覚えています。

待ちゆく人が僕のことを見て腫れ物に触れるかのように去ってゆく中、優しそうなお姉さんが声を掛けてきてくれました。

「お名前は?いくつ?」
優しく話かけてくれたのですが、僕は余計に怖くなり、ひたすら泣いてしましました。


「もう、お母さんにもお父さんにも会えないかもしれない。」
自分の中でその思いがよぎり、不安と恐怖で押しつぶされそうでした。

すると、1人の不気味なおじさんが話しかけてきました。




「おじちゃんと一緒に行くかい?」




おじさんは手を差し伸べて、確かにそう言いました。

僕はいつの間にか泣き止んでいて、気づいたら差し伸べられた手を握っていました。

そこからの事はあまり良く覚えていないのですが、気づけば家の前にいました。

 


すると、おじさんは
「ほら。お母さんが待ってるよ。ドアを叩いてごらん。」
と言いました。



ドアを叩き、しばらくすると、バタバタと慌てたような感じでドアが開きました。
ドアが開くと、そこには僕を置いてけぼりにして帰ってきた姉焦った母がいました。

「あんたどうやって帰ってきたの!お姉ちゃんはあんたが先に帰ったと思って帰ってきたのよ!」

あまりにも慌てた様子の母にびっくりしながら

「おじさんと帰ってきたんだよ。おじさんが家まで一緒にきてくれたの。」
と言い、おじさんの方を振り返ると、そこにはもうおじさんの姿はありませんでした。

母も僕が何を言っているのか理解できない様子でした。

その日、家族でそのことが話題になり、家族の中では
「きっと、この子の顔を知っているご近所さんがたまたま見つけて連れて帰ってくれたのかしらねぇ~」
という話になり、結果的に「近所のおじさんが連れて帰ってくれた」という話で終わりました。


それから数十年後。あの日起こった出来事が明らかに


それから数十年後。
僕は大学生になり、久しぶりに家族とキャンプへ行く事になりました。

その日の夜。
父と母とでキャンプファイヤーをしている時に、昔懐かしい話になり、その時、たまたま姉に置いてけぼりにされた時の話を思い出しました。

「たしか昔、自分が姉ちゃんに置いてけぼりにされて、変なおじさんと帰ってきたって話あったよね。」

母「そういえば、そんな話あったわね。家族みんな驚いてたけど、あれは結局誰だったのかしら。」

「うーん。あまり良く覚えてないけどなぁ」

みたいな感じで話しながら必死に思い出していたのですが、今冷静に考えると明らかにおかしな点が1つだけあったのです。

あの日は夏の暑い日だったにもかかわらず、実はそのおじさん。
黒のロングコートとハットをかぶって杖をついていたのです。

その時、はじめて「おじさんはこの世のものじゃなかったのかもしれない」と気づきました。
すると背筋が少し寒くなり、思わず母に

「今思い出したんだけど、多分おじさんはこの世の人じゃなかったかもしれない。暑い日にもかかわらず、黒のロングコートとハットをかぶってたから。」

すると母が

「あなた、小さな頃から変なもの見てたものね。でも、もし霊だとしたら、そこまで悪い霊じゃなかったのかしら。」

と話していると、あまり霊的な存在を信じていない父から
「ちょっと待て。今なんて言った?」

「え?おじさんはこの世のものじゃないかもしれないって言ったよ」

「違う。その後なんて言った?」

「ん?暑い日なのに黒のロングコートとハットかぶってたなぁ~って」

すると父はこう返しました。

「今回のキャンプから帰ったら、連れていきたい所がある」

父からの言葉に僕は首をかしげていましたが、その言葉の意味は後に明らかになるのです。

 

無事にキャンプを終え、父の車に乗り、地元から3時間ほどのところの山奥をずっと進み続けました。
すると、目的地に着いたようで、目の前には生い茂った草や木の中に大きな平屋のような倉庫が。

草をかきわけ、父が鍵を開けて、倉庫の中に入っていく。
しばらくすると、父がひとつ小さな箱のようなものを抱えて戻ってくると、一言。

「お前を連れて帰った人はこの人じゃないか?」

父が持っていたものはひとつの古びた写真立てでした。

そして、そこに写っているのは、まさにそのおじさんでした。

なぜかはわからないですが、僕はその写真を見た時に、なんともいえない思いが胸にこみ上げてきて、思わず涙が出てきました。


そう。その写真の主は僕の祖父だったのです。

実は僕の祖父は父が17歳の時に病気で亡くなってしまい、その時に影も形もなかった僕は会ったことがありませんし、ましてや見たこともありませんでした。


今こうして思い出すと、そのおじさんはどこか優しげで凄くぬくもりのある手で泣きじゃくる僕を包み込んでくれていたような気がします。

そして、実はその写真を見た時にもう一つ思い出した事があるのです。
おじさんがかけていた丸メガネが歩く度に「チャキチャキ」と音を鳴らしていたことを。

僕は父に言いました。

「そういえば、おじさんのメガネがチャキチャキ鳴ってて、おじさんはその度にニコっと笑い、片手で優しく位置を直すクセみたいなのがあった。」

すると、父は

「おじいちゃんは俺ら子どもたちが少しでもお腹いっぱいにご飯が食べられるように自分の大切なメガネが壊れても、修理する事なく、ずっと同じのを使ってた人だったんだよ。」



そのことを聞き、また泣いてしまいました。


あの日、なんでおじさんは見たこともない僕の事を知ってたんだろう。

なんで僕も知らない道を知ってたんだろう。

そして、誰に対しても泣きじゃくっていた僕はなんでおじさんにだけ心を開けたんだろう。

その理由が今はっきりとわかりました。

ありがとうおじいちゃん。
おじいちゃんはずっと見てくれていたんだね。

僕がおじいちゃんの事を知らなかったとしても、あの日僕のことを見つけてくれたんだね。
おじいちゃんありがとう。

今この記事を書いてる時も少し、涙ぐんでいます。


この夏は久しぶりに実家に帰り、祖父に手を合わせたいと思います。
皆さん、ご家族とご先祖さまを大切に。