どもども、ふくてんです!
つい、先日。
「NintendoSwitch」に続く最新のゲーム機が某社で開発されているというニュースが飛び込んできました。
その名も「AtariBox」
ドッカーン!
ついに伝説のゲーム会社、アタリから最新ハードが出るとは・・・。
今回は現在でも謎に包まれている最新ハードゲーム機「AtariBox」について、ゲーム業界で働く僕の解釈も交えて触れていきたいと思います!
そもそも、アタリとは・・・?
アタリは1972年に創業された世界初のゲーム会社です。
ビデオゲームという市場が存在しなかった当時、「テーブルテニス」をテーマにした世界初のアーケードゲーム「ポン」を発売し、これが一躍大ブー ムに。
その躍進ぶりは「アタリなくしては、ビデオゲームはなかった」と言われるほど。
さらにアタリは、1976年に「ブレイクアウト」を発売しました。
これも人気を博し、ゲーム市場を一気に拡大させる立役者となりました。
さらに同年に家庭用ゲーム機として
「Atari2600」を発売。
そして、当時大人気であったアーケードゲームの「スペースインベーダー」と「パックマン」が移植され、「家で手軽にインベーダーとパックマンが楽しめる!」という噂は瞬く間に世界中に広まり、「Atari2600」は飛ぶように売れました。
まさに、人気は鰻登りでしたが、栄光はここまで。
ゲーム業界の覇者となったアタリは次なる施策として当時大ヒットしていた映画「E.T.」のゲームの開発に乗り出しました。
しかし、この「E.T.」
クリスマス商戦に合わせる為、なんとわずか6週間という短期間で制作されたタイトルだったのです。(ありえない期間です。プロトも作れずに終わりそう・・・)
にも関わらず、「爆売れするだろう」と確信したアタリは400万本を製造しますが、案の定、これが後の「伝説のクソゲー」と化し、大量の在庫を抱えることに。
その数なんと
350万本!
一説には「売れ残ったソフトはコンクリートに詰められ、埋められてしまった。」という噂が立ち、都市伝説化しました。
あくまで都市伝説として語られていたこの事件。
しかし、近年のTV番組での企画で本当に発掘されてしまったのですw
実際には約70万本ほどの数だったそうですが・・・。
言うまでもなく大赤字です。
さらに、追い打ちをかけるかのように悲惨な事態がアタリを襲います。
それは、劣悪なサードパーティの乱立
当時はゲーム開発のノウハウがない会社が拡大するゲーム市場に乗っかる形でゲーム業界に参入してきました。
(一説には食品メーカーまでサードパーティーにあったという…)
アタリはそのような劣悪なサードパーティーから発売されるソフトをホイホイと承認し、「他社のゲームの側だけをパクったゲーム」や「ゲームの進行停止はおろか起動すらしないゲーム」など
ゲーム市場は瞬く間に粗製乱造されたクソゲーで溢れ返り、人々の悲鳴とともにアタリの信用はガタ落ち。
この影響により、世界中のユーザーの中で「ゲームの買い控え」が流行し、ゲーム市場は一気に冷え込みました。
これが俗に後世に伝わる「アタリショック」と言われるものでアタリの快進撃は一瞬で失速する事に…。
「Ataribox」を開発に乗り出したアタリ社
歴史的大事件「アタリショック」によって失墜して以来、噂にすらあがってこなかったゲーム業界のレジェンドであるアタリ社から十数年の時を越えて、新ハード「Ataribox」を開発していると聞いたのは、つい最近のこと。
その噂を聞きつけ、早速調べてみました。
まずはデザイン。
全体的にモダンなデザインでフロントは高級感漂う木目調。
起動点灯部分にはしっかりとアタリ社のロゴマークが刻印されています。
どこか「Atari 2600」を彷彿とさせるようなデザインですね。
ちなみに、「Atari 2600」はコチラ
また、今作は「Wood(木目調)」と「Black&Red」の二種類が用意されているみたいです。
背面には
●HDMIポート×1
●USBポート×4
●SDポート×1
を搭載されています。
この「Ataribox」について、アタリ社は
「クラシックゲームと最新ゲームの両方を皆さんに提供したい」
と述べています。
もし、同社が過去に出した「Atari 2600」や「Jaguar(ジャガー)」がエミュレートできたなら、同社のファンであるユーザーにとっては朗報であると言えます。
さらに、噂では「PS4」や「XboxOne」、「Steam」などのハイビジュアルに匹敵する程のスペックらしく、もしこれが本当であれば、過去の名作も最新鋭のゲームも遊べるというファンにとっては夢のようなハードになりますね。
「Ataribox」の可能性は?
しかし、セールスポイントがこれだけだと、ライトユーザーへの囲い込みは難しく、各特色を持った「NintendoSwitch」や「PS4」などの大御所との競争では埋もれてしまう可能性が否めません。
アタリ社は今のところ「Ataribox」に関して、これ以上の情報は出していませんが、そのUSBポートの数の多さから、ハイエンドゲームをオフラインで複数人遊べるような事も考えているのではないかと個人的に思います。
しかし、ヒントとなる情報が少なすぎて推測の域を出ないのが正直なところです。
仮に「Hulu」や「NetFlix」などのストリーミング配信との連携やSteamのブロードキャスト環境を備えていた場合、配信環境を持たない一定のSteamユーザーから注目される可能性もあります。
(とはいえ、バルブ社から「SteamMachine」が既に発売されていますが…ネックとなっている価格さえなんとかすれば勝ち目があるかもしれません)
まとめ
さて、今回は伝説のゲーム会社「アタリ社」が開発している最新ハード「Ataribox」について触れていきました。
情報が限りなく少ない謎のハードですが、アタリ社のCEOは「現段階では多くをあかせませんが、我々が開発している新型ハードはPC技術を踏襲している」と明言しています。
もし、仮に最新鋭のPC技術を使用して開発しているのであれば、我々の予想を越える新たなゲーム体験をもたらしてくれるかもしれません。
とにもかくにも続報が楽しみです。
それでは、また!